
フィラ−(トリバ)
葉巻の芯の部分で葉巻の風味を決める、シガ−の心臓部です。
フィラ−にはシガ−の長さだけある葉タバコを使ったロングフィラ−と、刻んだ葉を使ったショ−ト・フィラ−がある。
どちらも2〜5種類の異なるフィラ−をブレンドして独自の味わいを出しています。
バインダ−(カポ−テ)
フィラ−を包んで固定させる役割をするもので、葉巻の原型を作る。
プレミアム・シガ−には天然の葉タバコが使われるが、シガリロなど一部のドライ・シガ−には葉タバコを溶かしてシ−ト状にしたもの(ホモゲナイズド・リ−フ)を使っているものもあります。
ラッパ−(カパ)
仕上げに巻く外葉で美しくフレ−バ−を引き出す。多くの意味でシガ−の最も重要な部分です。
ラッパ−の品質、色、きめ、芳香全てがひとつになって、そのシガ−の印象を見るものに与えています。
プレミアム・シガ−(手巻き)
シガ−の芯にロング・フィラ−と呼ばれる一枚葉を何枚かブレンドして作られたものをいう。
製造工程は、すべて職人の手作業で行われ、時間をかけて発酵と熟成が繰り返されるため、マイルドな味わいが特徴です。
葉の味を保つために、保管時の湿度や温度に気を配らなくてはならない。
ドライ・シガ−(機会巻き)
一般的にシガ−の芯に数種類の葉を細かく刻んだショ−ト・フィラ−が使われます。プレミアム・シガ−よりは、味も香りもライトなものが多い。
製造工程も、ラッパ−を機械で巻くのが一般的で、値段も安いのが特徴です。
湿度や温度などの管理も必要としないため、初心者でも気軽に楽しめます。
アロマ・シガ−
機械巻きで、香りを付けたシガ−でバニラ風味やコ−ヒ−風味などがあります。
キュ−バ(最高の土地を擁するシガ−のル−ツ)
ドミニカ共和国(優れた技術者と世界一の生産量)
ホンジュラス(伝統的製法によるキュ−バを凌ぐ高品質)
シガ−の形や太さは、シガ−の味やコクを決める重要なポイントで、喫煙のト−タルタイムも大きく左右させます。
しかし、ブランドごと、あるいは国によって呼び方が違うことがあるので、ここでは代表的なものをピックアップしています。
名 称 |
全長×口径 |
リングゲ−ジ |
喫味時間 |
ジャイアント |
235×18.65mm |
47 |
120 |
ダブルコロナ |
194×19.45mm |
49 |
100 |
チャ−チル |
178×18.65mm |
47 |
90 |
グランコロナ |
143×18.26mm |
46 |
80 |
ロンズデ−ル |
165×16.67mm |
42 |
80 |
コロナ |
142×16.67mm |
42 |
60 |
プチコロナ |
129×16.67mm |
42 |
40 |
グランパナテラ |
192×15.08mm |
38 |
60 |
パナテラ |
178×13.10mm |
33 |
40 |
シガ−の色は、大きく分けて8種類に分類されています。葉の種類や乾燥によって分けられるが、それによる味の違いは、それほどないと言えます。というのは、最後に巻かれているラッパ−の色が違うだけで、フィラ−やバインダ−に違いはないためです。
あえて言うと、色が明るいものは多少軽くて辛く、色が濃いものは強く甘くなります。
高級なものほど表面に艶がありムラがありません。
1.クラリッシモ・・・クラロ・クラロの中でもグリ−ンに近いもの。
2.クラロ・クラロ・・・アメリカで好まれた色で、一般的にAMSと呼ばれ、黄色がかったライト・グリ−ン。
3.クラロ・・・黄色がかった茶色。
4.コロラドクラロ・・・薄茶色。
5.コロラド・・・こげ茶と薄茶の中間。イギリスで好まれたのでEMSと呼ばれる。
6.コロラドマデイロ・・・ココア、ミルクチョコのような茶色。
7.マデイロ・・・濃厚なコ−ヒ−ブラウン色。SMSと呼ばれ、スペインで好まれた色。
8.オスク−ロ・・・ほとんど黒に近い。
コンディションの良いシガ−を味わうためには保管の仕方が重要です。
シガ−は温度や湿度に敏感です。通常はヒュミド−ルという保湿保存箱で保管します。
シガ−に最適な温度は20℃、湿度は70%。
シガ−は温度と湿度の関係で熟成します。きちんと管理すれば何年でも劣化せずに、だんだんまろやかになります。
シガ−を楽しむためにまず必要なのは吸い口を作ることです。
切断面の大きさで煙の量も変わってくるし、形状によって吸い方にも差が出てきます。
1.フラットカット
どんなリングサイズのシガ−にも使える。もっともポピュラ−なカットです。
切断面が大きいのでスロ−・スモ−キング向き。
2.パンチカット
パンチカッタ−という細い円柱状のカッタ−を使用する。
切断面が比較的小さく、ヘッドの口当たりが良い。
3.Vカット
別名キャッツアイカット。吸い口にVに切り込みを入れる。
点火には、シガ−用のマッチ、もしくはガスライタ−を使うのが一般的。
臭いが移るので硫黄を含む一般的なマッチやオイルライタ−、ロウソクなどは厳禁です。
点火は、炎をシガ−から1センチのところに保ち、シガ−を回しながら着火面を軽くあぶります。
次にシガ−を口にくわえ、ゆっくりと回転させながら小さく数回、スパスパと吸います。
ゆっくりと口に含む(口腔喫煙)
煙は無理に肺・気道に吸引しない(アフタ−テイスティング)
灰はこまめに落とさない。一般的に3センチ位になったら灰皿で軽くトントンと振動を与えれば落ちます。
消すときは何もせずに灰皿に置いておくだけで消える。
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