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ウイスキ-とは?

ウイスキ-とは、生産国によって定義は多少異なりますが、一般的に大麦などの麦芽や穀類を原料とし、これを糖化、発酵させた後に蒸留し、樽で熟成させた酒をいいます。

Scotch Whisky  スコッチ・ウイスキ-

グレ-トブリテン島の北部、北緯55度から60度にかけて広がる地域(スコットランド)で生産されるウイスキ-。
スコットランドの蒸留所で水と大麦麦芽および穀類を使って、麦芽の酵素で発酵させ、アルコ-ル分94.8度以下で蒸留し、700?以下の木樽で最低3年間貯蔵・熟成したものが、スコッチ・ウイスキ-と名乗ることが許されている。
スコッチ・ウイスキ-は、大麦麦芽のみを原料にポット・スチル(単式蒸留器)で蒸留し、オ-ク樽で熟成させたモルト・ウイスキ-と、大麦麦芽以外の穀類を主原料にパテント・スチル(連続式蒸留機)で造られるグレ-ン・ウイスキ-、モルト・ウイスキ-とグレ-ン・ウイスキ-をブレンドして造るブレンデッド・ウイスキ-があります。
近年人気のシングルモルト・ウイスキ-とは、約100ある蒸留所(Distillery)で造られるモルト・ウイスキ-を他の蒸留所のものとブレンドしないで、個々の蒸留所内でのバッティング(Vatting,モルト・ウイスキ-同士をブレンドすること)のみで商品化したものです。

American Whiskey  アメリカン・ウイスキ-

アメリカで造られるウイスキ-の総称。アメリカにおけるウイスキ-の定義は、穀物を原料にし、アルコ-ル分95度未満で蒸留したのち、オ-クの樽で熟成し、40度以上で熟成されたものと規定されています。
アメリカン・ウイスキ-にはいくつかの種類と製法があります。主なものに以下のようなウイスキ-があります。
1.ストレ-ト・バ-ボン・ウイスキ-
 トウモロコシが51%以上、80%以下で使用され(80%以上だとコ-ン・ウイスキ-になります)、ホワイト・オ-クの新樽の内側を焦がしたもので、最低2年以上熟成する。さらに蒸留は160Proof(80度)以下で蒸留し、125Proof(62.5度)以下で熟成し、市場に出すときは80Proof(40度)以上であること。

※テネシ-・ウイスキ-はテネシ-で造られるウイスキ-ですが、法律上はストレ-ト・バ-ボン・ウイスキ-です。ただ製法(蒸留されたばかりのストレ-ト・バ-ボン・ウイスキ-原酒を、樽熟成する前にチャコ-ル・メロ-イングと呼ばれるサトウカエデでつくった木炭で濾過する工程を行う)と風味の違いでこう呼ばれている物です。

2.ストレ-ト・ライ・ウイスキ-
 ストレ-ト・バ-ボン・ウイスキ-とほとんど同じ工程ですが、51%以上のライ麦を含む穀類を原料とする。

Canadian Whisky  カナディアン・ウイスキ-

カナダで造られるウイスキ-の総称。カナダにおけるウイスキ-の定義は、穀物を原料に、酵母により発酵し、カナダで蒸留し、最低3年間小さな樽(180?以下)で貯蔵したものと規定されています。
ライ麦を主体とした香りの高いフレ-バリング・ウイスキ-と、トウモロコシを主体としたグレ-ン・ウイスキ-に近いベ-ス・ウイスキ-をブレンドして造るのが一般的な製法です。
そのうちライ麦の使用比率が51%以上あれば、ラベルに「ライ・ウイスキ-」の表示ができます。

Irish Whiskey  アイリッシュ・ウイスキ-

アイルランドで造られるウイスキ-の総称。アイルランド島は政治的に二分されていますが、ウイスキ-に限ってはこの島で造られるすべてを、アイリッシュ・ウイスキ-と言います。
一般的にウイスキ-の発祥の地と言われています。
スコッチ・ウイスキ-と比較して、原料には大麦麦芽の他、ライ麦や未発芽大麦、小麦なども使用し、麦芽を製造するときにピ-ト(泥炭)ではなく石炭を使用し、スモ-キ-・フレ-バ-をつけない。よって大麦の香味成分が出て、スコッチとは異なる個性のスタイルを確立しています。
また、スコッチよりも1回多い、3回蒸留の工程を経るものが多いので、スコッチのモルト・ウイスキ-よりも軽めのウイスキ-となっています。
さらに1970年からは、グレ-ン・スピリッツの使用を始め、アイリッシュ・ブレンデット・ウイスキ-も登場しました。

Japanese Whisky  ジャパニ-ズ・ウイスキ-

もちろん日本で造られるウイスキ-のことです。基本的にスコッチ・ウイスキ-の製法を踏襲しています。